このブログを開設するにあたり調べたことを元に
- 無料技術ブログサービスと個人ブログの違い
- 私が個人ブログを強く推す理由
- WordPressのセットアップをやってみて思ったこと
を書いていきます。
個人技術ブログの開設を迷っている方の参考になれば幸いです。
1. 無料技術ブログサービスと個人ブログの違い
無料で手軽に始められる技術ブログのサービスはいくつかあり、今はそういったサービスを利用して手軽に技術ブログを始める方も多いかと思います。
ここでは無料技術ブログのサービスとWordpressでの個人ブログを比較し、個人ブログの魅力を確認します。
※ ここでは会員登録のみでブログが始められるサービスをブログサービスと呼び、サーバーの契約をしてWordPressのようなCMSを用いて環境構築を行ってからブログを書き始めるものを個人ブログと呼ぶこととします。
無料技術ブログサービスとの比較
個人技術ブログと各種無料技術ブログサービスとを比較して、それぞれの技術ブログとしての特徴を確認します。
WordPress | はてなブログ | Qiita | Zenn | |
---|---|---|---|---|
Markdownへの対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
mdファイルのインポート | 〇 | △ | △ | 〇 |
コードブロック | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
独自ドメイン | 〇 | △(*1) | × | × |
拡張性 | ◎ | 〇 | × | × |
見られやすさ | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
記事の内容の制限 | なし | なし | あり | あり |
料金 | 有料(*2) | 無料(*3) | 無料 | 無料 |
収益化 | ◎ | 〇 | × | 〇 |
( *1) : 有料版では可能 ( *2) : 一部無料のものもあり ( *3) : 有料プランあり
mdファイルのインポートについて、WordpressとZennについては可能(Zennはgithub連携)、はてなブログとQiitaについては直接の記事投稿、更新にのみ対応。
そのためローカルエディタを下書きに使うなら、本文を全部コピペして投稿することになる。
コードブロックについて、◎はコピーボタンあり、〇はコピーボタン無し
収益化について、はてなブログは広告収益、Zennは有料記事(本)と投げ銭(バッジ)、wordpressはそれらに加えアフィリエイトによって収益を得ることが可能
これ以外の違いとして、個人ブログではレンタルサーバーを乗り継いで自分が公開し続ければ情報がネットの海から消えることはないですが、ブログサービスでは引っ越しを想定していないことも多いのでサービスが終了してしまったらそこでおしまいってことになりかねません。
(Noteと同じ会社が運営しているcakesがサービス終了3か月前に予告を出して、急すぎるなんてことも話題になりましたね)
これだけ見るとWordpressかはてなブログがよさそうですね。
次は個人ブログの魅力について深堀りします
2. 個人ブログを強く推す3つの理由
個人ブログの魅力は主にこの3つだと思っています。
- 拡張機能の自由度
- 自分のサイトへの愛着
- 何を書いても基本的にOK
他にも「この作業を通してウェブ制作について学べる」とか、「エンジニアたるものブログの構築ぐらいできたほうがいい」とかがオススメする理由に挙げられることがありますが、ここでは割愛します。
(個人的に私がハード寄りであまり魅力に感じないので… )
① 拡張機能の自由度
WordPressでブログを作成するメリットの一番がこれです。
何か不便があれば何とかして解決したくなるのがエンジニアの性ですが、無料のブログサービスでは限界があり、向こうが作った枠組みの中でしかカスタマイズできません。
もっとこうだったらいいのにと思っても、それを実行する術がないのはとても歯がゆいことだというのはわかってもらえると思います。
それに比べてWordpressはオープンソースということもあって、あなたが不便に思っても大抵の場合は誰かが作った拡張機能で解決できます。そしてそれらを組み合わせていくことであなたにとっての理想の環境を作ることができます。なければ作ることも可能です。(技術は要求されますが…)
wordpressの知識が全くないと拡張機能を入れていく作業が大変そうに思えるかもしれませんが、基本的にはほしい機能をググって評判が良さそうなのを入れていくだけなので非常に単純です。
VSCodeやVimのようなエディタに拡張機能を入れていくのと同じようなものです。
拡張機能を探すのは、山ほどある初心者向けのサイトや、WP Missingなんかが役に経つと思います。
② 自分のブログへの愛着
これは一から自分のサイトを作る手間をかけるからこそ出てくる魅力ですね。
WordPressでは独自ドメインやページレイアウト、拡張機能、ロゴマーク等々で自分だけのオリジナリのページを作ることができます。自分が気に入るまでいじっている過程で、少なからず愛着は湧いてきますし、完成するだけで記事投稿に向けたモチベーションが上がります。
自分のブログへの愛着はとても大切です。書きたくもないブログはそもそも長く続きませんし、モチベーションの低下は記事の質の低下にもつながりかねません。エンジニアにとって技術ブログもアウトプットの一つなので、ちょっといい手帳を選ぶ感覚で愛着を持てるものを選択してもいいと思います。
③ 基本的に何を書いてもOK
この点はQiitaやZennと比べた時に個人ブログの魅力になります。
Qiita, Zennはエンジニア向けのコミュニティなので技術関連以外の話は基本的にNG。Qiitaではあまりにも逸脱しているものはガイドライン違反で削除対象となります。
「技術ブログなんだから制限があっても問題ないだろ」と思う方もいらっしゃると思うのですが、例えば最近買ったキーボードの使い心地の話はQiitaでしてもいいんだろうか、とか、ジャンク品の修理記録を記事にしたいけど書く場所がない、だとかで悩まずに済みます。
そのほかでもハードウェア寄りの記事はQiitaでは若干アウェイ感がするので個人ブログで伸び伸びやりたい人もいると思います。また何かの宣伝や大会の参加記録など、自分を中心にした記事でも許されるのは便利です。
3. WordPressのセットアップをやってみた
最後にこれからブログを構築する人たちの参考に、私がこのブログを構築した際の手順、使用したプラグインなどを紹介します。
レンタルサーバー :ロリポップサーバー
使用テーマ :Beans
WordPressのインストール
この作業は私の場合ロリポップサーバーを利用していたので「簡単インストール」というものが利用でき、とても簡単に行えました。他のレンタルサーバーでもブログ用途の物であれば似たような仕組みで簡単にインストールすることができると思います。
ロリポップサーバーの場合の具体的な手順はこちら
WordPress(ワードプレス)簡単インストール
「簡単インストール」のようなものが無くてもこのような手順でインストールできるそうです
初心者でも簡単にできる!WordPressをインストールする方法|現役エンジニアが解説
技術ブログに必要なプラグイン
WordPressのインストールが終わったら次は各種プラグインのインストールを行います。
基本的にはダッシュボード(管理者画面)にて「プラグイン」から新規追加を選択し、そこでほしいものを検索、インストールしていく流れになります。
参考までにこのブログで使わせていただいているいくつかのプラグインを紹介します。
便利な機能の追加 編
- Highlighting Code Block
シンタックスハイライト機能付きのコードブロックを追加するプラグイン
コピー用のボタンもつくので便利
https://ja.wordpress.org/plugins/highlighting-code-block/ - Contact Form 7
お問い合わせフォーム作成用のプラグイン
入れるだけで基本的なお問い合わせフォームは完成してしまう
https://ja.wordpress.org/plugins/contact-form-7/ - Table of Contents Plus
長めの記事でよくあるページ頭の目次を表示するプラグイン
読者目線であると便利だと思い導入
https://ja.wordpress.org/plugins/table-of-contents-plus/
SEO対策&広告 編
- All in One SEO
検索で出てきた時の概要の所を編集できたり、XHTMLサイトマップを送信することで新規ページ、更新されたページが検索結果に表示されやすくなる
https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-seo-pack/ - Site Kit by Google
各種Googleのサービスと連携してユーザーアクセスの計測ツールや広告の管理などが行える
https://ja.wordpress.org/plugins/google-site-kit/
Markdown 記法での記事執筆 編
現在のWordPressのエディタ”Gutenberg” は最初からMarkdownが使えますので、補助に役立つものを紹介します
- Import Markdown
.mdのマークダウンファイルを読み込んで記事の下書きにしてくれるプラグイン
ローカルエディタで執筆してからブログに上げたい人にオススメ
(このプラグインは放置されているらしく、最新のメジャーリリースに対して検証されていないそうです。自分自身今の所使う分には不具合はありませんが、念のため使用は自己責任でお願いします。)
https://ja.wordpress.org/plugins/import-markdown/
セットアップ作業を終えて…
どこかのブログで見たような機能を自分のブログに盛り込んでいく作業は結構面白くて、私は楽しんでセットアップができました。プラグインは後からでも足したり無効化したりできるのでこれからもいろいろ試していこうかなと思いいます。
(セキュリティ面やサイトの重さ的にはよく整備されたものを少しだけ使うのが理想なんでしょうが… )
最後に
WordPressを使った個人ブログの作製は最初こそ少し手間かもしれませんが、自分好みにすることができて長く続けるにはうってつけの選択肢です。(書きそびれましたが自分が辞めない限りはサービス終了なんてことはないっていうのも魅力です)
この記事を読んで少しでもWordPressで始める技術ブログに興味を持っていただけたら幸いです。